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腰椎椎間板ヘルニア手術体験記

今から8年ほど前に、腰椎椎間板ヘルニアを患い入院、手術した体験をご紹介します。



ヘルニアになった原因

私は腰痛持ちではありませんでしたが、前かがみで重たいブラウン管テレビを持ち上げたことでヘルニアを発症しました。(2015年4月)

当時は単なるぎっくり腰と思い、無理してゴルフやトレーニング器具で腰を鍛えたりしたのが悪化させた原因だと思います。

あまりにも痛みが続くので近くの整形外科クリニックを受診し、ホットパックや腰の牽引などの治療をうけましたが状況は改善せず。(2015年8月)

さらに、このころから車を運転していると、お尻から右足太ももの裏に痛みを感じるようになり、椅子に長く座るのもつらい状況になりました。

そして、9月3日の朝、床に落ちた眼鏡を前かがみで拾おうとしたとき激痛が走り、これがとどめの一撃になりました。

とても仕事に行ける状況ではなかったので、会社を休む旨連絡。

翌日には、とうとうベットから起き上がれないほど痛みがひどくなり自分で救急車を要請。

やっとのこと玄関にたどり着き救急隊の方にピックアップしてもらいました。

私が通っていた病院はMRI設備が無いため別の場所でMRIを撮影しましたが、結果は週明けにわかるとのことでその日は帰宅。週末は右足の痛みで一睡もできませんでした・・・。

腰椎椎間板ヘルニアと診断

週明けの9月7日、市内の整形外科がある病院を紹介いただき診察を受けた結果、巨大な腰椎椎間板ヘルニア(右L5/S1)と診断。

椎間板が飛び出し神経が圧迫されていました。(以下はその時のMRI画像です。)

【横からの画像】
椎間板から髄核が飛び出し神経が圧迫されています。(で囲んだ部分)

【輪切りにした画像】
以下の写真は体を上から下にかけて輪切りにした連続画像です。
椎間板の髄核が飛び出している所の神経(脊髄)が圧迫されて小さくなっています。(で囲んだ部分)

以下は拡大した画像。椎間板の髄核が大きく飛び出しています。(で囲んだ部分)

神経の圧迫により、右足先の感覚が無くなってきていたため手術も視野に入れた入院が必要とのことで、その日のうちに入院手続きを行いました。

痛みの原因が解って良かったのですが手術はしたくないなぁ(^^;)

神経根ブロック注射

まずは神経根ブロック注射(ルートブロック注射)「障害されている神経根に局所麻酔剤などを注入し、痛みが改善するかを確認」するとのことで、同意書にサイン。

早速その日の夕方、ストレッチャーでレントゲン室に運ばれました。

診察台にうつ伏せになった後、なぜか周りを数人の看護師さんが囲んでいます???

「腰に針いれま~す。痛いけど我慢してください」とのこと・・・

麻酔とかしてませんけど(^^;)

モニタ(レントゲン)を見ながら注射を打つ場所を特定されていたようで、最初もぞもぞした感じでしたが、突然腰から右足にかけて激痛が走り、それと同時に数人の看護師さんが動かないように私を抑え込みました。

看護師さんが囲んでいたのはこういう理由だったんですね(^^;)

今までで経験したことが無い強い痛みで、雷が落ちたような強い電気信号が右足を駆け抜けました。

後にネットで「神経根ブロック注射」で調べてみると、この世で一番痛い注射と書かれており納得。

脊髄から出ている神経根(太い神経)に麻酔無しで針をぶっ射すんでそりゃそうだろと・・・。

私が痛みで悶絶していると、「麻酔を入れるので楽になりますよ~」と聞こえた直後すーっと痛みが無くなりました。麻酔薬を注入されたようです・・・。

いやぁ よかったよかった(^^;)

神経根ブロック注射後は嘘のように足の痛みは無くなりましたが、翌朝痛みが復活。

私の場合はやはり手術が必要のようです・・・。

手術は9月17日に決まりました。

ミエロ(脊髄造影)検査

手術するにあたりミエロ(脊髄造影)検査が必要とのことで、説明を受けました。

「腰部に局所麻酔を行い、針を刺して造影剤を注入し、脊髄の状態を知る検査」とのことでまたまた同意書にサイン。

背中から針を刺すと聞き神経根ブロック注射の痛みが頭をよぎりましたが、実際はそこまで痛くはなかったですね。

ただ、「検査後はなるべく頭を動かさないように」と説明を受けていましたが、造影剤が回ってきたのか検査後しばらくしてから気分が悪くなり意識がもうろうとなりました。

手術前の検査も結構大変です(^^;)

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棘突起縦割椎弓形成術

手術の前日に主治医の先生から手術内容の説明があり、同意書にサインしました。

手術方法は「棘突起縦割椎弓形成術」で、主に「腰部脊柱管狭窄症や腰椎変性すべり症、巨大ヘルニアで用いられる手術方法」でだそうです。

「椎弓の一部分を削開し、肥厚している黄色靭帯を切除し、さらにヘルニアを摘出することで圧迫されている神経の除圧を行う」という説明を受けました。

要は背骨を割ってヘルニアを取り出すんですか・・・。

ひょえ~ 恐ろしい。

もう乗り掛かった船なんで引き返せません(^^;)

もうびっくり
もうびっくり

補足です。

後でネットで調べたところこの手術方法は、

本法の手術後の痛みは従来の方法に比べて少なく、筋肉の損傷も少なく、患者さんにとって有益な方法

と記載されており、確かに想像していたより痛くなかったですね(^^)

手術

いよいよ手術当日

手術は13時30分からでしたが、その1時間前ぐらいに肩から筋肉注射みたいなものを打たれました。

全身麻酔が効きやすくなる注射だそうです。

その後ストレッチャーで手術室に運ばれました。

手術室に入る前に名前と生年月日の確認があり、手術室に入るとまさにテレビで見たような光景でした。

手術台にうつ伏せになり、麻酔科の先生が口にマスクみたいなものをあてた瞬間記憶が無くなりました。

ほんと一瞬で麻酔は効くんですね(^^;)

その後どのくらい時間が経ったのか覚えていませんが、麻酔が切れ目が覚めると「手術は成功ですよ」と聞こえ、摘出したヘルニアを見せてもらいました。

後で見たら想像していたよりも小さかったですね。

その夜、さすがに手術した場所は痛かったですが、我慢できないほどの痛みではありませんでした。

それより、右足の痛みが無くなっていたので手術が成功したことを実感できほっとしました。

記憶があいまいですが手術の2日後ぐらいに血を抜くためのドレーンや尿を抜くためのチューブが取り外され、リハビリが始まった記憶があります。

その後2週間程度リハビリを行い9月30日に退院しました。

最後に

あれからちょうど7年経ちますが腰も完治しヘルニアの再発もありません。

右足小指の感覚は戻っていませんが日常生活には全く支障はなく、仮に手術が遅れていたらもっと後遺症が残っていたと思います。


私の場合は手術して大正解でした。

最後に、主治医の先生、手術していただきました先生、看護師の皆様本当にありがとうございました。

おかげさまでその後の人生を楽しむことができています。

この病院で手術受けることができて本当に良かったです。

ちなみに退院後私が愛用している座椅子です。すごくお勧めです(^^)


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